性欲の違いそのものも難しいものです。
それについて話そうとすると、問題がさらに大きく感じられることもあります。
一方は、こんなつもりで話し始めるかもしれません。
「どれほど寂しいかを伝えたい」
もう一方には、こう聞こえます。
「あなたは性的に私を満たせていない」
欲求が少ない側は、感じているプレッシャーを説明しようとします。
より望む側には、こう聞こえます。
「あなたの欲求が問題だ」
やがて、二人とも関係を話すより、自分を守ることに必死になります。
役立つ話し合いは、別の目標を持っています。
次のようなことではありません。
「どうすれば相手を変えられる?」そうではなく、「この違いがそれぞれにどう感じられるかを理解し、一緒にどう向き合うか決められる?」ということです。
断られた直後には、話し始めない
タイミングによって、話し合いの意味は変わります。
誘った直後に断られたなら、二人ともすでに傷つきやすい状態かもしれません。
会話が、簡単にこうなります。
「どうしてセックスをしたくないの?」
対する、
「どうして、いいえを受け入れられないの?」
どちらも性的な行為を求めていない、落ち着いた時間を選びましょう。
はっきり伝えてください。
「今誘おうとしているわけではないよ。欲求の違いが二人にどう影響しているか、話したいんだ」
その一言で、負担を減らせることがあります。
責めずに、パターンを説明する
こんな切り出し方は避けましょう。
「あなたは全然セックスをしたがらない」
「あなたはいつもセックスばかり」
「あなたの性欲は低すぎる」
「セックスを大事にしすぎている」
代わりに、気づいたことを話します。
たとえば、
「最近は、私のほうが頻繁にセックスを望んでいることが多い気がする」
あるいは、
「興味を感じるタイミングが、よく違うみたいだね」
続けて、その影響を伝えます。
「拒絶されたように感じている」
あるいは、
「誘われる気配を感じるたびに、プレッシャーを感じ始めている」
人格の欠点ではなく、経験に焦点を当てられます。
その違いが感情面で何を意味するか、二人とも話す
欲求の差は、単に予定調整の問題とは限りません。
よりセックスを望む側には、こんな意味があるかもしれません。
- 求められていない感じ。
- 孤独。
- 魅力が失われる恐れ。
- 遊び心が足りないこと。
- 身体的なつながりが恋しいこと。
あまり望まない側には、こんな意味があるかもしれません。
- 罪悪感。
- プレッシャー。
- 愛情表現への不安。
- 相手の気分に責任を感じること。
- 触れ合うたびに、その先へ進むのではという恐れ。
お互いに聞いてみましょう。
「この違いを、あなたはどう感じてきた?」
相手の解釈をすぐに訂正せず、聞いてください。
解釈が客観的に正しいと同意しなくても、気持ちを理解することはできます。
セックスがそれぞれに何を意味するか話す
セックスが象徴するものは、人によって違います。
一方にとっては、いちばん強いつながりかもしれません。
もう一方は、性的な関心が生まれる前に、心の近さが必要かもしれません。
リラックスするためにセックスを求める人もいます。
すでにくつろいでいないと、セックスを望みにくい人もいます。
たとえば、
「セックスがないとき、何が恋しい?」
「どんなときに親密さが心地よく感じられる?」
「何がプレッシャーになる?」
こんな質問は、次の問いよりも多くを教えてくれます。
「週に何回するべき?」
最初の話し合いで、回数のノルマを決めない
不安なとき、数字は安心に思えます。
「週に2回」
「毎週土曜日」
二人が本当に望むなら、予定を作ることが役立つ場合もあります。
でも、ノルマはすぐに、こう変わることがあります。
「水曜日なんだから、セックスする義務があるよね」
まずは、お互いの経験を理解しましょう。
あとで親密な時間を確保する場合も、この違いを明確にしてください。予定した機会は、予定した同意ではありません。その時間になっても、どちらもセックスを望まないことがあります。
頻度とは別に、誘い方について話す
すべてが性欲の問題だと思っていても、一部は誘い方の問題かもしれません。
こんなふうに聞いてみましょう。
「直接聞かれるのは好き?」
「身体的な愛情表現が、隠れた誘いに感じられる?」
「私に関心があることを、もっと早く知るほうがよい?」
「本当に安心して断れると感じる?」
「愛情の触れ合いと性的な関心を、別々に示せたら役立つかな?」
根本の欲求をすぐに変えなくても、役立つ情報を得られます。
タイミングのパターンを一緒に探す
次の質問ではなく、
「どうしてセックスをしたくないの?」
こう聞いてみましょう。
「どんなときに、親密な時間を過ごしやすい?」
一方は朝に関心があり、もう一方は夜にしか誘わないのかもしれません。
平日は二人とも余裕がないのかもしれません。
日中の愛情表現が助けになるのかもしれません。
二人きりになれる時間こそが、足りないのかもしれません。
思っているより気持ちは近いのに、重なる時間を逃し続けている可能性もあります。
より広い実践的な方法については、性欲のすれ違いをご覧ください。
「いいえ」をどう扱うか、はっきり決める
二人で合意すると役立つのは、頻度だけではありません。
むしろ、こういうことです。
一方に関心がないとき、どうする?たとえば、
- 何度も頼まない。
- 罪悪感を抱かせない。
- その場で回数を持ち出さない。
- 罰として愛情表現を引っ込めない。
- ほかの触れ合いを要求しない。
- 大きな心配事は、あとで話す。
これで、正直に答えやすくなります。
気の進まない「はい」より、正直な答えのほうが役立ちます。
愛情表現を、巻き添えにしない
直接聞いてみましょう。
「セックスだと受け取られるのが心配で、どちらかが触れ合いを避けているかな?」
そうなら、触れ合いのままでいてよいことを示す言葉を作りましょう。
たとえば、
「抱き合いたいけど、その先につなげたいわけではないよ」
そして、その言葉を守ってください。
セックスか距離を置くか、だけではない親密さが生まれます。
もっと支えが必要なときを知る
自分たちだけで、欲求の違いを建設的に話せる二人もいます。
一方で、同じ循環に陥る二人もいます。
拒絶されたと感じる → プレッシャーを感じる → 二人とも自分を守る → 話題の感情的な重みが増す。
差が続く苦痛、不満、回避、衝突を生んでいるなら、適切な資格のあるカップルセラピストや性の相談に対応する専門家が役立つかもしれません。
健康に関わる変化があるなら、適切な医療の相談も考えられます。
専門家の支えは、理解と会話を助けるものであり、どちらかにセックスを迫るものではありません。
私的な気分の合図は、会話を補うものになる
長期的な話し合いは大切です。
でも、今夜相手がどう感じているか知りたくなるたびに、関係について会議をする必要はありません。
In The Moodでは、親密な気分、愛情を感じたい気分、今はその気分ではないといった状態を二人だけで伝えられます。
こうして、大きな会話と、
「欲求の違いに、どう向き合おう?」
日々の小さな問いを分けられます。
「今、どんな気分?」
一致は同意ではありません。
一つの情報にすぎません。
目標は、欲求を同じにすることではない
うまくいった会話が、次の結論になるとは限りません。
「よかった。これで二人とも週3回したくなったね」
こんな結び方かもしれません。
「それがなぜつらいのか、わかった」
「なぜプレッシャーを感じていたのか、わかった」
「どんな誘い方が好きか、わかった」
「タイミングが合いやすいときが、わかった」
それは、本当の前進です。
欲求が違っても、推測し続ける必要はありません。
In The Moodは、大きな話し合いの合間にも、今の気分を伝える別の方法を届けます。
